筆跡研究の歴史
筆跡研究の歴史は古く、最初に書籍にされたのは、医師でありイタリア ボローニャ大学哲学教授のCamillo Baldo(1555-1635)による、手書き文字からその人の性格を知る方法に関する論文でした。
1871年、フランスのAbbe Jean-Hippolyte Michon (1806-1881) によって筆跡研究の専門機関が設立されました。その後は弟子のJean Crepieux-Jamin により筆跡特徴 (signs) が体系化され、スペイン語、ドイツ語、英語に翻訳されました。
19世紀の終わりごろには、ドイツ人が筆跡研究を率いるようになり、イェーナ大学生理学教授のWilliam Thierry Preyerが「手書き」とは「脳による書字」であることを示しました。それによって、体のどの部位を使って書くかは問題ではないということがわかりました。
1900年頃、Ludwig Klages博士 (1872-1956) は Crepieux-Jamin の分類法と自身の哲学的知見を織り交ぜ、筆跡の判断基準に新たに「リズム」と「フォームレベル」を追加しました。
もう一人忘れてはならないのは、スイスの Max Pulver (1890-1953) です。精神分析学を初めて筆跡学に取り入れました。チューリッヒ大学で筆跡学講師をしていた彼が発見した「Symbolism of Space (スペースのシンボリズム)」は、筆跡研究に大きな影響を与えました。彼の名著である 「Symbolism of Handwriting」 の筆跡学への貢献は計り知れず、それは今日も変わりません。
筆跡診断をするメリット
- 自分を知るため
普段意識していない自分の行動特徴を知ることにより、自分と上手く付き合えるようになります。
自分の現在地を認め受け入れ、その特徴を活かすために何にエネルギーを注いだらよいかの指標になります。
自分が目指す姿がある場合は、字を変える練習により、思考と行動のパターンを変えることができます。 - 他者を理解するため
自分の筆跡特徴があるのと同様、他の人にも同じように独特のパターンがあります。
自分に関わる人を理解することは、それは同時に、あなたを生きやすくします。
なぜなら、相手に対するアプローチの仕方を工夫することができるからです。 - 多様性を受け入れ、それぞれの個性を上手く活用するため
さらに、筆跡の変化を観察することにより、その人の精神的な変化にも敏感に気付くようになるでしょう。
診断プラン&料金
日本語文(ハガキ、手紙、ノート・メモ書き等)
5,000円/30分(対面・オンライン共通)
※対面以外は、事前に手書きの資料をお送りいただくことを前提としています。
お送りいただいた資料は基本的には返却しませんが、返却を希望される場合は、切手貼付した返信用封筒をご同封ください。
教育・講演のご依頼
筆跡に関する教育や講演につきましては、随時承っております。
まずはご相談ください。